「なぜ伝わらない?」を「なるほど!」に変える

フィリピン人メンバーとの協業を成功に導く、異文化理解の新常識。
言葉の壁の先にある「文化の壁」を乗り越え、チームのポテンシャルを最大限に引き出します。

こんなお悩み、ありませんか?

フィリピン人メンバーとの仕事で、こんな場面に直面したことはありませんか?

  • 「はい」と返事があったのに、指示が意図通りに実行されていなかった。
  • 良かれと思ってした注意が、かえって相手のモチベーションを下げてしまった。
  • 問題が発生しても、すぐに報告・相談してくれない。
  • 家族を理由にした急な休みや早退が多く、対応に困っている。

その原因は、能力や意欲の問題ではなく、日本とは異なる文化的な「当たり前」の違いにあるのかもしれません。

観点 日本の一般的価値観 フィリピンの一般的価値観
💬コミュニケーション 直接的・明確 間接的・配慮重視
🤔意思決定 個人・役割に基づく 家族・集団の調和を重視
🤝人間関係 公私の分離を重視 個人的な繋がりが仕事に影響
時間感覚 厳格・計画重視 柔軟・人間関係優先

フィリピン人メンバーの力を引き出す7つの文化キーワード

👨‍👩‍👧‍👦家族第一 (Family-First)

フィリピン文化において家族は絶対的な中心。個人の決断からキャリアまで、あらゆることに家族の意向が強く影響します。

🙏篤い信仰心 (Deep Faith)

国民の約8割がカトリック教徒。信仰は日々の精神的な支えであり、困難な状況でも楽天性でいられる源泉です。

😊Hiya (面子と恥)

相手の面子を潰さず、自分が恥をかかないように振る舞う価値観。直接的な「No」を避け、人前で叱責されることを嫌う傾向に繋がります。

👥Pakikisama (協調性)

集団の調和を何よりも重んじる精神。対立を避けグループに溶け込もうとします。これが疑問があっても「はい」と答える背景です。

🤝Bayanihan (相互扶助)

コミュニティ全体で助け合う精神。特に困難な時には無償で協力し合います。見返りを求めない助け合いが強い共同体意識を育みます。

🔗Utang na Loob (恩義)

一度受けた恩は決して忘れず、必ず報いなければならないという強い道徳観。この「心の負債」は長期的な人間関係の基盤となります。

🎉Hospitality (おもてなし)

世界的に有名な温かいおもてなしの心。訪問者を家族のように迎え、最高のものを振る舞います。親しみやすい職場環境にも繋がります。

データで見るフィリピン

多様な文化を支える基本情報を数値で理解しましょう。

宗教構成

  • ローマ・カトリック78.8%
  • イスラム教6.4%
  • その他キリスト教5.5%

明日から使える!実践コミュニケーション術

文化の違いを理解した上で、効果的なコミュニケーションを行うための具体的なヒントです。

👍DOs (推奨)

  • 関係構築を優先する
    仕事の前に雑談を交え、個人的な信頼を築くことがモチベーションに直結します。
  • ポジティブな承認と感謝
    小さな成果でも具体的に褒め、感謝を伝えることで「認められている」と実感し意欲が高まります。
  • 指示は明確・丁寧に
    「これを、この手順で、いつまでに」と具体的に伝え、理解度を確認する質問をしましょう。
  • 1on1でのフィードバック
    改善点を伝える際は、必ず個室や一対一の場で、相手の自尊心(Hiya)に配慮し穏やかに話します。

👎DON’Ts (禁止)

  • 人前での叱責
    相手に「恥をかかせる」行為であり、信頼関係を破壊します。絶対に避けましょう。
  • 感情的な態度
    大声やイライラした態度は相手を萎縮させ、オープンなコミュニケーションを妨げます。
  • 「なぜできない?」という詰問
    相手を追い詰めます。「どうすればできるか一緒に考えよう」という姿勢が重要です。
  • 曖昧な指示や皮肉
    意図を察する文化はありません。誤解を招くだけでなく、不信感にも繋がります。

よくあるご質問 (FAQ)

「給与の前借りを頼まれたら、どう対応すべきですか?」
家族への強い責任感から相談されることがあります。会社の規定を伝えつつも、親身に相談に乗る姿勢が大切です。福利厚生制度の活用を促すなどの対応が考えられます。
「家族のイベントでの休暇申請が頻繁です。どうすれば?」
フィリピンでは冠婚葬祭などの家族行事が非常に重要です。業務に支障が出ない範囲で柔軟に対応する姿勢がエンゲージメントを高めます。繁忙期などを事前に共有し、計画的な取得を促しましょう。
「『Yes』と答えたのに、理解していないようです。どう見分ければ?」
「Yes」は「話を聞いています」という相槌の場合も。「あなたの言葉で説明して」「懸念点はありますか?」など、オープンクエスチョンで聞き返すのが効果的です。

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